過去の捻挫、放置していませんか?

捻挫と包帯

あなたは過去にケガをしたことがありますか?

 

骨折でもぎっくり腰でも捻挫でも構いません。

思いつくものを挙げてみてください。

 

いくつありましたか?

 

では、今現在身体に痛みはありますか?

 

もしかしたらその痛みには、過去のケガが影響しているかもしれません。

 

昔したケガや病気の一連を『既往歴』といいます。

 

その既往歴にあるケガの影響で新たな部位の痛みをき起こすことは、かなり多いように感じています。

 

今回は特に臨床上よく見かける足首の捻挫を取り上げてみたいと思います。

 

足首の捻挫は内反捻挫といって、つま先が内側に入る形で起きることがほとんどです。

 

つま先が内側に入り外側の靭帯が過剰に伸ばされて痛んでしまうのが捻挫です。

 

つまり、捻挫=軽い足首の靭帯損傷と言えます。

 

内反捻挫時の足首の形
足首外側の靭帯

<引用>カパンジー 機能解剖学Ⅱ・解剖学アトラス 運動器 より

 

足首を捻挫すると、体重をかけるのが痛いので痛めたほうの足はつま先立ちになったり、小指側だけを着くような歩き方になり、極端に痛めた方の足を着かなくなります。

 

そうすると、つま先立ちや小指側のみを着いて立ったり歩いたりする時に使われる筋肉が硬くなってしまい、足首が手前側に曲がる可動域が狭くなってしまいます。

 

歩行においては下の図のような部分で可動域の制限が出てきてしまいます。

 

歩行と足の可動域

<引用>ペリー 歩行分析 より

 

捻挫した後は足首がまっすぐ曲がる可動域が狭くなってしまうため、多くの人は足首がまっすぐ曲がらない分をつま先を外側に向けて逃がすような足首の使い方をするようになります。

 

ニーイントゥーアウト

 

そういった足首の使い方をすると、土踏まずの部分が下がってきたり、親指が外を向きやすくなってくることで、扁平測や外反母趾になりやすくなります。

 

健常足と外反母趾

<引用>運動器疾患の「なぜ」がわかる臨床解剖学

 

また、つま先を外側に向けた状態でまっすぐの進行方向に進もうとするため、膝が内側に入りやすくなり、膝の内側・膝の皿の内側の靭帯や筋肉を伸ばして痛めやすい脚になってしまいます。

 

たかが捻挫と思っていたかもしれませんが、捻挫した後にアフターケアをしなければこれだけのケガをしやすくなってしまうことが分かりますね。

 

実際に治療していても、こういった過去のケガが長期的に影響を及ぼしている患者さんは数多く見かけます。

 

ケガにまで至らなくても長期的に悪影響を及ぼすことで、捻挫した側の膝の半月板・軟骨のすり減りが速くなるといった加齢に伴う身体の変形にも強く影響を及ぼします。

 

捻挫の場合であれば、捻挫したことでできてしまった足首周りの硬さを取り、足首が手前側にまっすぐ曲がる可動域を広げてやることが重要です。

 

このとき硬くなりやすいのが、下腿三頭筋です。

 

腓腹筋とヒラメ筋

<引用>解剖学アトラス 運動器 より

 

捻挫した後は、炎症が治まってからこの筋肉のストレッチやマッサージを丁寧に行うと良いです。

 

階段などの段差につま先をかけて踵側に体重を乗せてふくらはぎを伸ばすようなストレッチが効果的です。

 

足首の捻挫だけに限らず過去に何かしらケガをしていたり、慢性的な痛みを抱えている方は、それが影響して今後痛みが出たりケガをしやすい状態にある可能性が高いです。

 

過去にしたケガの影響が気になる方、それについて自分に必要な対策が分からない方、ぜひメールやお問い合わせフォームにてお気軽に質問をください。

 

お待ちしております。


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