身体に痛みが出た時、あなたならまずどう対処しようと考えますか?
まずは安静にするでしょうか?
運動やマッサージをして痛みを取ろうとするでしょうか?
どちらも間違いとは言えません。
しかし正しいとも言えません。
なぜなら、この問いに答えるためには、まだ情報が足りていないからです。
ここで必ず必要になる情報は『症状の経過と炎症』についてです。
“症状の経過とは”
ケガや症状が出たところからどういった経過を辿って現在に至っているのかについて。
“炎症とは”
人間の身体がウイルスの侵入や化学的・物理的な刺激を受けて痛み・発熱・発赤・腫脹などの症状を呈すること。
“症状の経過”・“炎症”の定義は上に載せた通りです。
要は症状の経過として、症状が出始めの方であれば、炎症が強い状態である可能性が高いため安静が第一になります。
しかし症状の出始めからある程度期間が経過していて、炎症が治まっている状態であれば、関節や筋肉の硬さによる動きの制限やそれに伴う痛みが出ている可能性が高いです。
そのためストレッチやマッサージで筋肉の硬さを取ったり、運動することで関節の可動性を向上させる治療が効果的だと考えられます。
症状が出始めで炎症が強い時期に無理して運動してしまうと炎症が悪化してしまいます。
逆に炎症が治まり、筋肉・関節の硬さができている状態では安静にしていれば、それらの硬さがより強くなって動きが悪くなってしまいます。
このように“症状の経過”をしっかりと把握できていないと取るべき行動が真逆になり、症状を悪化させかねません。
“症状の経過”を把握し、安静か?運動か?といった取るべき行動を決める基準になるのは、痛みがある部分に炎症があるかないかで決まります。
では、炎症の有無はどうやって判断するのか?
炎症には4大徴候と言われる徴候があります。
“炎症の4大徴候”
・腫脹 (腫れること)
・発赤 (皮膚が赤みがかること)
・熱感 (火照るような熱さがあること)
・疼痛 (痛みがあること)
この4つの徴候に疼痛を含めて2つ以上当てはまる状態であれば、炎症があると考えていいと思います。
つまり、2つ以上当てはまる場合は、基本的に安静第一。
当てはまらない場合は、ストレッチ・マッサージ・運動など症状改善のために身体をある程度動かしていいと判断できます。
そこから具体的にどんな治療が必要なのかは症状によって異なりますが、大前提として動かしていいのかどうかの判断はかなり重要です。
みなさんも身体に痛みが出た際には、炎症の4大徴候をチェックして、安静が必要なのか?運動が必要なのか?判断できるようにしておいてください。
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