現代において頭痛に悩まされる方は以前より増えてきていると聞きます。
頭痛とひとえに言っても、様々な原因により引き起こされることがあるため、原因を特定するのが難しい痛みでもあります。
頭痛に様々な原因がある中で、姿勢の影響で頭痛が生じている方も多い印象があります。
今日は特に姿勢と頭痛の関係に焦点を当てていこうと思います。
整形外科的な問題で頭痛が生じる場合、基本的には首から頭へ向かう神経が筋肉の硬さによって圧迫されることで頭痛が発生します。
<引用>プロメテウス解剖学アトラスより
上の図のように、後頭部・側頭部の皮膚表面の感覚を支配している神経が首から出て頭に向かう途中で、後頭部の筋肉の間を通る時に圧迫されることで、圧迫された神経が支配している領域(後頭部・側頭部付近)に痛み(頭痛)が生じます。
後頭部の筋肉はなにもストレスがかかっていなければ、柔らかい状態なので神経を圧迫することはありません。
しかし、なんらかのストレスがかかることで後頭部の筋肉が硬くなってしまうと、その間を通る神経が圧迫されてしまいます。
その後頭部の筋肉が硬くなることに、姿勢が深く関係しています。
結論から言うと、頭痛を起こしやすい姿勢は、背中が丸まっている猫背の姿勢です。
なぜ猫背の姿勢が後頭部の筋肉の硬さと関係するのか?
それには頭と体の位置が強く影響しています。
良い姿勢の場合・猫背の場合それぞれの頭と身体の位置関係は、以下の図のようになります。
猫背の場合、良い姿勢と比べて、身体に対して頭が前方に位置していることが分かりますよね?
人間は視覚から情報を得るために、常に顔を前に向ける様に姿勢を取ります。
そのため、猫背の姿勢(身体に対して頭が前方に位置する状態)の場合、顔を前に向けるためにさきほど出てきた後頭部の筋肉を過剰に使うことになります。
猫背の姿勢で後頭部の筋肉が過剰に使われると、後頭部の筋肉は硬くなってしまいます。
そうなると、さきほど説明したように、頭に行く神経を後頭部の筋肉が圧迫してしまうことで、頭痛が起きてしまいます。
これは、もともとの姿勢にのみ当てはまることではありません。
普段猫背の姿勢でなくとも、
・前傾姿勢でデスクワークをしていたり、、、
・スマホをよくいじっていたり、、、
・長時間本を読んでいたり、、、などなど
身体に対して頭が前方に位置する姿勢を長時間取ることが、頭痛を引き起こすことにつながります。
このように、姿勢による頭痛を予防するためには、猫背の姿勢を避けることが重要です。
また猫背の姿勢が定着しないように、背中を反らす体操や背中で肩甲骨を寄せるような体操を行うことは、姿勢性の頭痛改善にも効果的です。
今現在頭痛がある方、またはデスクワークなど前傾姿勢で仕事をしなければならない方々は参考にしてみてください。
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